『感情が出ません。辛いです』僕『出てる出てる!今、出てるよ!』
翻訳:今回のブログのテーマは「感情が出ない状態ってすぐに脱せます」という内容になります(*- -)(*_ _)ペコリ
品行方正な令和の俳優諸氏の皆さん、こんにちは!
アクティングトレーナーのSakuです。
新たなコンテンツの開発や、演技トレーニングのプラットフォーム作りに明け暮れていたらあっという間に年月が2023年になっておりました( ˘ω˘)スヤァ
いやしかし、正月はカラッと晴れてて良い気分でしたね~!
ウサギ年ということもあり、皆様が今年をドンドン飛躍の年に出来るよう、お力添えできるように僕も頑張ります!良い年にしていきましょう~!
新年一発目ということもあり、当ブログも気合いをいれて書いていきますよ!
下書きのチェックの段階でスタッフさんにも「えっ、これ公開するんですか⁉後悔しませんか⁉」と確認されたので、結構エゲツの無いことを書いていると思われます。
(コイツさりげなくダジャレを言ったな。と内心思ったのですが、スタッフさんには黙っておきました。)
確かに、今回お話しする内容は、僕のアクティングトレーニング・コンテンツのコアに確実に抵触します。
ですが、この4~5年でこの考えを元に更なる科学化を進めましたし、何より、少しでも悩みを抱えた志ある俳優さんの皆さまの力になればと考え、公開しようと思いました。
そう。タイトルはあえてふざけていますが今回扱うテーマの神髄は「感情を秒で沸かすために」何を理解し、どうしなくちゃいけないのか?という突っ込んだ内容です。
そして、この内容は僕が年間を通じ、最も相談を受ける内容でもあります。
(感情の操作や、これに付随する役作り、役の回路の組み込みに感情や過去の役の体験がベースになる症例も含めております。)
実際、表題の件で僕にご相談頂くクライアントさまは後を絶ちません。
大体15000症例中、12000症例はこういったご相談だと言っても過言ではないでしょう。
ただ、普通に解説を行うと大学の授業よりも濃くなり、見るだけでも吐き気を催すような物量で説明する羽目になりそうです。これはいただけない……!
「あ~Saku?知ってる知ってる。アイツ話長いよなァ~。かァ~!ツムツムでもすっかァ~(ため息)」
いくら品行方正な俳優諸氏の皆さんでもこう思う事きっと必定です。
そうはさせたくありません!
気楽に読んで、笑っていただくために、今回もちょっと趣向を凝らそうと思います。
折しも今回、当ブログを読んでいただいたYさんとT・Kさんから『過去どんな方の、どんな症例に対して、どんな内容のワークで処方箋を出したか』というリクエストがございまして。
考えてみれば、確かに他の読者の俳優諸氏の皆さんも興味があるのではなかろうかと思いたち、色々な症例を元に面白おかしく、話を進めていこうと思います!
おっと、それを語る前に、僕の簡単な自己紹介をさせていただきますね。
僕は年間400~500現場、月間概ね300時間~400時間を演技技師として携わり、都内でキャスティングとアクティングトレーニングを生業としている演技指導技師のSakuと申します。
僕は、自分で言うのもなんですが、数年前まで現場でのみ腕を振るう所謂『演技の仕事人』でした。
しかし、色々思うところがあり、現在はプロ・アマ・老若男女問わず自分の腕を活かせるように“演技のお医者さん”をやっています。
『どんな方でも芝居や演技はできる。』をポリシーに、腕の在る無しに関係なく、すべてのクライアントさまに接し、関わり、ご依頼いただいた皆さまの成長と守秘義務を大事にしてきました。
なので、あまり自分のワークやこれまで僕が体験してきた症例を公開しません。
また、演技上達コンテンツを使用したとしても『同類にしかわからないように(初見で見破られたことはないですが)』行います。
要は『恐ろしく早い手刀。俺じゃなきゃ見逃しちゃうね』状態にしているんですね……。
※これについても実は科学があります。現場で使用できる演技上達コンテンツと平素のトレーニング用のコンテンツは性質が違いますからね。役として上手くなることと、役者として上手くなることは違いますし。いつか解説します~(^ω^)※
それでも、バリバリOKテイク出したり、気付かれないうちに施術完了したりしてますから、僕のワーク(コンテンツ)は『オーパーツ』だったり『魔法』だったり御大層に呼ばれることもあります。
が、そんなに人を厨二病の権化みたいに祭り上げないでください。
単純に【科学】ですよ?
そこで皆さんは“祈祷師”を呼びますか?呼んだが最後、多分ポカンとしますよ。
まず知り合いに祈祷師がいる時点でそれはそれで凄いですが。
いやいや、話を元に戻しましょう。
必要なのは、個人の症例に合わせた 《医療の提供》ないしは《適切な診断・措置》 ですね。
つまりYKKS(やはり科学……‼ 科学は全てを解決する……‼)ってヤツです。
ただ、その点を、クライアントさんご本人や、制作会社の方々はわかってくれるのですが、それ以外の方々には大体「何?コイツ?」って思われる事も多いんですよ。
現代社会に生きててスマホがわからない人って、最早マイナーですよね?
隣の町に住んでいる友人と話がしたい場合、「ヘーイ、元気してるゥ~?」って大声で窓を開けて叫びますか?
100年くらい昔はそれで良かったのかもしれませんが、令和のご時世にそんなことをする人はなかなか見当たりませんね。近隣住民や大家さんから、私生活を見直すようにご提案も頂くでしょうし。
はい。まあ、一般的に、“携帯をお持ち”なら使用するケースが大半だと考えられますね。
労力もほぼありません。月額料金を支払う不断の努力ぐらいです。
そして負担も大声を張り上げるより、遥かに少ないでしょう。
何が言いたいかというと、演技は『科学化』した方が “業界全体の負担” と “労力が減る” ということです。
少なくとも僕は色々な場面で “魔女狩り” 的な行為に遭遇してきましたが、時代は変わりつつあります。
「理解できないから魔女だ!出てけ!」なんて考えはよしましょうね。
良い部分はちゃんとシェアしてより多くの方に幸せになってもらいましょう。
でも、まあ、そうですね。
感情のアウトプット・メカニズムはまだ巷では完成していないなんて言われがちです。
が、そんなことはありません。もう仕上がってます。
臓器に感情が~とか、昔辛かったことを~とか、宇宙と繋がって波動を~とか。
僕は言いませんし、否定もしません。
だって、実は科学的見地で言えば『やってることは同じ』ですから。
詳しくは業務秘密保持契約があるので、ブログではなくワークで直接扱いますが、今回はその触りの部分について話します。
とはいえ感情が出る・出ないのメカニズムのコアの部分です。
さて、そろそろ表題の件について話を進めていきますね。
まず、僕がクライアントさまから相談されて、内心「これはキてるな。」と思った相談内容について抜粋します。どこがおかしいか品行方正な俳優諸氏の皆さんも実際に考えてみてください。
※各症例を紹介する件について、各クライアントさんには内容と事情を説明・明示し、事前に承諾を頂いております。※
【ケース①】
僕のアトリエにご来訪いただいた俳優のS・Tさんが、今にも泣きそうな顔で開口一番以下のように僕に伝えました。
S・Tさん「感情が出ません、つらいです」
僕「えっ出てんじゃん!」
Result:その後、15分で解消。後は固定のワークで対応済み。コロナを機に現在は俳優業を引退し、地方の番組制作会社で勤務中です。見た人の感情をさりげなく揺さぶる素敵なCMを作っているそうです!
【ケース②】
現場前の俳優さんのMさん(プライベートレッスン前)に、たまたま駅で乗り換えの際に渋谷駅で一緒に電車を待っていた時の事です。
Mさん「Sakuさん。俺、最近現場でダメ出し貰いすぎちゃって……。ドン詰まってて……。感情が出るって、どういうことか1ミリも分からないです……。今日のワーク正直不安しかないです。感情が出るかどうか……。ああ、俺はどうしたらいいんだ……。怖い。今も沸く気がしないんですよ……。」
僕は深刻に考え込んだMさんに何と伝えようか迷いました。
彼は撮影現場でかなり厳しいディレクションや「ここでこう動かないと伝わらない~」的な言葉を貰い、『演技がわからなくなった……!』と誤認していた状態だったのです。
痛ましい彼の言葉に真摯に耳を傾けつつ、僕は内心はこう思ってました。
僕「(Mさん……。不安になってる時点で、もう感情沸いちゃってんだよな( ´艸`))」
Mさんは真剣な面持ちで黙った僕を見て、さらに不安になったのでしょう。
Mさん「俺、今日ダメだったら、この現場で引退しようと……(電車の電光掲示板を見て)あれっ⁉Sakuさん⁉このホーム逆ですよ⁉スタジオ予約間に合わなくなっちゃうじゃないですか~‼も~!焦らせないでくださいよ~!」
僕「あ、出たじゃん」
Mさん「わあ⁉感情だぁ⁉」
Result:ワーク前に秒で終了。ちなみに、駅のホームをさりげなく逆に間違えたことはわざとです。これ自体がワークでした。焦りやすい性格のクライアントさまだったので。
その後セッションは、つつがなく終了。その年、別の現場になりますが、彼の演技は賞を取得しました。
【ケース③】
定期的にご依頼を頂くクライアントさまのGさん。
映像の現場で辛い現場が続き、精神的に参ってしまったようで、長時間口頭で相談をしたのち、締めの言葉で、
「感情を失って……悲しい」
僕「だから、出てんじゃん!!!」
Gさん「たしかに。出てますわ」
Result:ワーク前に秒で終了。現在も俳優活動を継続中。
令和の品行方正な俳優諸氏の皆さんもきっとこう思われたことでしょう。
「いや、そこそこ全員出とるやんけ。」と。
そうなんです。普通に出るんですよ。日常生活なら。出てるんです。
それがお芝居になった途端に「感情が出ない」とか「感情が沸かない」と錯覚してしまう。
これは一体どういうことなんでしょう。
『人生は近くで見ると悲劇だが、遠くから見れば喜劇』
かの有名なチャーリー・チャップリン大先生もこう仰られておりますが、まさにその通りですね。
ここで起こっていることは一重に悲劇と言ってよいでしょう。
この症状を、いや、この “謎” を、解き明かしてみせる!!
ジ〇チャンの名にかけて————!!!
———————そして謎はすべて解けた。(秒)
全ての感情を分からなくさせ「芝居だと感情が出ない」と錯覚させている犯人――――。
その正体は――――――――。
お前だ!ノルアドレナリン!!
さて、遊びはここまで。そろそろ本題に戻ります(色々怒られそうなので)。
今回、これらの「感情が沸かない」と皆さんを困らせる症状の正体として「ノルアドレナリン」の名前があがりましたが、次回から詳細をより詳しく説明します。
ノルアドレナリンについてはざっくりと以前のブログにも紹介したので、もし気になった方は以下のブログを読んでみて予習・復習がてら笑ってやってください。
(ちなみに、若かりし頃、イキり倒していた20歳の僕が、いかに非効率的かつ素行不良でロクデナシだったかがわかります!不思議!)
では、品行方正な俳優諸氏の皆さん。近いうちにまた。
次回は実際にブログを読みながら行える簡単なワークもしつつ、具体的になぜこういう状態が生まれるかについて踏み込んでいきましょう。
次回からはより詳しくなります。
感情に向かってホップ!ステップ!ジャンプ~(^ω^)♪
~続~
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