【プロ級の腕があるのに売れない】(完全版)

令和の品行方正な俳優諸氏の皆さん。

どうもこんにちは。

アクティングトレーナー&ドクターのSakuです(^ω^)

最早SNSがブログと化して久しい昨今の僕ですが、この頃色々な方から「ブログの更新を楽しみにしております。」なんて言葉を頂いておりまして。

わ、忘れてなんていませんでしたよ!?

(なんですか! 皆さんその眼差しは! 疑惑ですか!?)


いつも心の片隅に「書かないと…ブログを書かないと…」と思っておりましたよ。

エエ…はい。それは誓って本当です。


ところがどっこい昨年は本当に忙しくて。

SNSで発信をしだしたら、案件がなぜか沢山来て、にっちもさっちもいかなくなっておりました。


しかし、熱心な方もいるもので、毎月某講〇社の敏腕編集さんの如く「Sakuさん。次はいつですか?」とご催促を頂けることもままあり(´;ω;`)

そういうお気持ちにこたえるために推敲して…また時間が無くなりの連続でした。


さてさて、余談はさておき。

最近は「なんでプロになれないのか」「腕はあるんですけど」的なご相談を頂く事が頻発しておりまして(∩´∀`)∩

いやいや、ぶっちゃけた話、本当にそのようなレベルなら、ほぼ腕の問題ではありません。


ご自身の鍛えた『腕』をマーケットに流通させるための仕組みをご存じでないだけだと個人的には感じてます。(そして、ほぼ改善してます。)

なので、そういう方は以下をまずはご覧になって精査してみてください。


➀ 年齢や人財に対しての適切な戦略
② 営業方針の理解
③ 時代やトレンドとの合致
④ 顧客レイヤーの興味の把握
⑤ それらを円滑に進める人間性


「お、俺には能力がねえ! 腕が足らねえ! 全く足りねえぜッ!!」と、ジャンキーの如く更なる腕を磨こうとする前に、上記の項目をご覧ください。


多分、そういう方は、確実に上記のどこかが足りてないはずです(; ・`д・´)

これらをいかに充実させられるかが大事になります。


まず、➀~⑤を活かしての営業→案件獲得→実績による保証感の充実。

作品が世に出た際の『拡散力』→次回営業に繋げる。

これのループが大事です( ゚Д゚)


「プロの腕」という皆さんがお持ちの武器は➀~⑤が出来た後に発揮されるという事を忘れてはいけません。


往々にして「腕がある」と仰る方は職人系の思考に陥りがちです。


つまり、腕の高さとそれを育て上げた見上げたガッツゆえに「マーケットと流通は別物だ!」 →「腕や! 腕があれば全てが解決する!」→「そうだ。腕をあげよう。(悟り)」と思い込む傾向が高いんですね。


「そうだ京都行こう」みたいな感じで安易に直結しちゃう方も多いんですよ。

悟空かよ。ヒャァ~オラ、ワクワクすっぞとかしてる場合じゃないです。(すごく大事な事ですけどね)


極論のように見えますが、割と多いんですよ。こういう方。


(そして、恥ずかしい話ですが、若かりし頃、僕もこの落とし穴にどっぷりハマってました。詳しくはブログ1話目を見てね♪)


腕を上げないと売れないと思い込む

  →腕を上げる

   →いつしか腕を上げる事に夢中になり「売れる」という事を見誤る。

というメカニズム。


腕を上げる事に腐心した方で頑張りすぎた結果、負の連鎖が完全に出来上がってしまう事もままありますからね。


某金田〇少年の事件簿外電 犯〇たちの事件簿でもとあるメイドが言っていました。

「やはり暴力…! 暴力は全てを解決する…!」と。

…極端すぎる! そんなワケあるかい! と多くの方がツッコミますよね。


傍目から見ると全くコメディそのものです。


この暴力の部分を演技力に置き換えると全ての謎が解けそうな気になりませんか?


この状況がいかにコメディ的かを更に、例え話で例えましょう。

ここに、世界一美味しいリンゴを生み出そうとする農家がいたとします。

美味しいリンゴを生み出そうとするあまり、市場に出荷せず、延々とリンゴだけを育てています。

とっくに完成しているのに

「いいや、まだだ…! まだ満足ができねえ!」

と言いつつも、

「なぜ売れぬ…! 解せぬ…!」

と歯ぎしり。

後ろには、お腹を空かせたご家族。

「畜生! 何故売れない! きっとこの商品がまだダメだからだ! 神は俺たちを見捨てた!」


ハイ。ここまでにしましょう。


皆さん、思いませんか。

「いやいや、とりあえず世に出せばえんとちゃうか?」と。

「糊口をしのぐために店頭に並べる事も可能じゃないですか…。それが無理なら自宅の前に無人販売所でも設置してみたら…?」と。


しかし、そういう心優しい意見も無視して、その農家さんは

「俺の商品は、最高なんや!(半狂乱)
だから、一流のお店に並べられるはずなんや!(恍惚)」

と言って聞きません。


なかなかファンキーな農家さんですね( ´艸`)

(でもたまにこういう人が、ごくまれに最高のリンゴを作るのですが、それは相当なラッキーパターンでしょう。僕は嫌いではないです。)


ね? ですが、傍から見ると割とコメディじゃありませんか?


ところが、ご本人はいたってシリアスにこの物事を捉えており、それ以外の視点が失われがちなんですね。

極端な例ですが、一旦こういうご質問や疑問をもった方は、かなり「腕」という概念にとらわれがちです。


一旦、遠くから眺めてみて脳の脅威度合いや大事度合いを下げ、こう言う事が「あれ、おかしくないか・・・?」と気付く必要があります。


この農家さんを助けるためのファーストステップとして、「どのようなリンゴが世界一か」という定義を農家さんと市場のトレンドを見て、ディティールを定めるという事も大事です。


直接食べた際に、糖度が高く満足度が高いのか。

ジャムにした場合、クオリティが高い商品として仕上がるのか。



これだけでも生産方法にかなりのバリエーションとストラテジーが生まれます。

また、それらの目途が立てば、以下の必要性に気付けるでしょう。

これらを市場に運んでくれる流通業者はいるのか。

加工と販売をする側に「買い手」はいるのか。


この辺りを精査すればかなりの変化が見込めます。


一点、特殊な部分を挙げるとしたら、「表現」はマーケットまで運び出す手間が、通常の物質化された売り物よりも手間暇がかかり、評価されづらいという点です。

世に出す際にクオリティを高めるため、金銭やマンパワーがかかる点は全ての業態で共通です。が、都度都度、一点物を作り出さないといけないのが辛いところです。


ここが本当の腕の見せどころです。

そういう意味で、職人で在るという事は非常に大事になります。

ここが甘いと、新たな商品を作り出さないといけない際に、廉価品を出したり商品開発が出来ずに頓挫しますからね…。


そしてそういう事を見越して本当の「腕」をつけると良いでしょう。


特に⑤のコミュニケーションで構築される対人関係(人間性)は職人が最も忘れがちなポイントです!

ここは生涯年収を左右する大事なポイントですから先に鍛えましょう!


何はともあれ、そういった相談にも乗っておりますので、もしお困りであれば思い出してくださいね(^ω^)


皆さんが、自由にご自身の望んだ形で活躍できるようになりますように。


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本日は、某有名な少年漫画から心に響く台詞を引用して終わりにしようと思います。

幽★遊★〇★書という漫画に出てくる、意外とナイスガイな戸愚〇(弟)が主人公に対してこう言います。


「お前、もしかしてまだ自分が死なないとでも思ってるんじゃないかね?」


痺れますね!

いい意味で危機感を持ちましょう!

次回もお楽しみに~★

TAS studio

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